私が好きな言葉のひとつに、「自発的治癒」という言葉があります。
アンドルー・ワイル博士の著書のタイトルでもある
"spontaneous healing" の訳語です。
"spontaneous" は、その現象などが強制されることなく、外からの力によるものではなく起こることを意味します。
「自発的治癒」は、自然治癒力や自己治癒力と同義ではありますが、私たちの心も体も精神も、あらゆる面で日々(今この瞬間も)少しずつ良くなっていることを、うまく表している言葉のように思います。
参考図書のところでもご紹介している、ワイル博士の「癒す心、治る力」の中で、博士が「現代医学・代替療法のいずれを選ぼうと、がんになった人にぜひ実行してほしい一般的なルール」として伝えていることがあります。
【がん患者がするべきこと】
◇がんはたとえ初期で限局性のものでも、治癒系の衰弱の表現であり、全身病である。したがって、患者は身体的・精神的・感情的・霊的なすべてのレベルで改善を行い、全身の健康状態と抵抗力を向上させるようにこころがけなければならない。
◇そのためには、最小限、以下のことを守っていただきたい。(第二部九章(中略)の)食生活の改善、定期的な運動の実行、抗酸化作用のある栄養補助食品の摂取、強壮的なハーブ、とくに免疫強化作用のあるハーブ類の使用、治癒系のがん阻止機能を助けるようなイメージ法の習得、両親・子ども・配偶者などとの関係の修復。その他、治癒が起こるために必要と思われる生活上の改善はなんでも実行すること。
◇がん治癒の経験者、できれば自分と同じタイプ、ステージのがんが治った人を探しだすこと。治癒にかんする本などを読み、自分の治癒力にたいする自信を深めること。
◇治療家であると同時にヒーラー(癒す人)である人を探しだすこと。
自発的治癒は、私たちの肉体がその役目を終える瞬間まで、あらゆる面で良くなろうと機能し続けています。
しかし、それを阻むものが(生き方や心の在り方をも含みます)、その機能を低下させると、結果として病気や症状となって表れます。
つまり、自分にとって好ましくない問題が起きたり、肉体面に症状として表れた時は(それががんであっても)、その問題を厄介なものとして処理・攻撃するのではなく、己の内に向き合うべきものがあることを知らせているのでしょう。
乳がんの診断を受けた時はこれを理屈でしか理解できませんでしたが、がんの意味やメッセージと向き合い、己の内面に目を向けた時、がんの自発的治癒が始まったのだと感じました。
今年のゴールデンウィーク。
楽しみにしていたイベント第二弾が、狭山市にあるドッグカフェ、wan'S 。2001年にオープンした会員制ドッグランに隣接する、お洒落なギャラリーカフェです。
先日コラージュセラピーで一緒だった楽しいお仲間のKさん、Eさんと、今日もご一緒させていただきました。
今日は初めましてのダックス軍団と一緒です。
大きめキャリーに、なんと4ワンズ!
17歳♀、15歳♀、12歳♀♂の親子三世代のファミリー軍団です。
元気いっぱいでシニアには見えず、食欲も旺盛なところはさすがダックス!
ぎっしりのカートの中は、時々重なったりしながらも、皆で仲良く入っています。
ペットカート。
買おうかどうしようか、気になって迷っていましたが、見ているとやはり欲しくなりますね。
ランチは予約しておいた「籠御前」です。
すごーい! 気分があがります(笑)
目でも満たされる彩り御前は、ひとつひとつ丁寧に作られていて、どれも美味しかったです。
食後にいただいたコーヒーも香り高くて、すっかり大満足のお昼ごはんでした。
そして食後も女子トークは続きます。
デザートは苺パフェ。
ドルチェは、前日に作っておいたレバーケーキ&牛タンジャーキーのデザートを食べながら、女子トークに参加?!
ランの写真も撮り忘れ、ひたすら食べてお喋りして、気づいたらすっかり夕方になっていました。
素敵なご縁とお天気にも恵まれて、テラス席も最高に気持ちよくて、充実の楽しい一日となりました。
<番外編>
お土産にいただいた、おからとさつま芋のソフトクッキーと、ジャーキー。
どちらもホームメイドです。
Kさん、Hさん、ご馳走さまでした。
ゴールデンウィークも後半に差し掛かりました。
この時期になると思い出すのが、8年前のゴールデンウィークです。
その時私は子宮頸がんの治療や予後について、連日朝から晩まで情報収集していました。
同じ年の4月上旬に子宮頸がん切除のための手術を受けました。
しかし退院して最初の受診の際に、主治医から追加の手術や治療が必要かもしれないと告げられました。
その時に、どのような治療になるのか、おおよその説明を受けました。
正式な検査結果は連休明けの予定でしたが、私は結果が“黒”だった場合に備えて、主治医から説明された治療法でいいのか、他の可能性はないのか、また予後や再発の可能性など、次の受診日までにできる限りの情報を集めました。
日本での標準治療について調べた後に、同じステージの場合のアメリカでの治療について調べてみました。
興味深いことに、アメリカの標準治療は日本とは異なっていました。当然、患者への侵襲性の違いも生じます。
更にリンパ節郭清に伴うリンパ浮腫患者への教育や術後ケアも、日本と海外とでは異なり、日本はかなり遅れていました。
医学が進歩しながらも、がん医療に差があることに驚きました。
また、私が手術を受けた2009年の数年前までの「標準治療」は、子宮頸がん摘出手術では(進行によりますが)卵巣も摘出されていました。転移の可能性を排除するためです。
しかしそれから数年後には、子宮頸がんのがん細胞が卵巣に転移するのは稀であることがわかり、その後の「標準治療」では卵巣を温存するようになりました。
手術にしても放射線治療にしても抗がん剤にしても、副作用や後遺症を伴いますし、がんは取り除けても、後遺症やQOLの低下は生涯にわたって自分が抱えていかなければなりません。
つまり、たとえ日本で「標準治療」とされる治療法を選んだとしても、それはあくまでその時点での標準であって、医師から提示された治療法を最終的に選択するのは自分なのです。そして選択には責任が伴います。
私が当時出来る限りの情報を集め、その治療が納得のいくものかを検討したのは、がん医療で有名な病院で勧められた治療を受けるのも、その病院で受けるのも、その主治医に受けるのも、すべては自己責任と考えていたからです。
連休が明けて5月の半ばに再度受診すると、断端陽性(がん細胞が切除した部分に留まっていない状態)のために、やはり追加治療が必要だと告げられました。
幸い今もこうして元気でいるのは当時の治療のお蔭であり、医学の進歩があったからだと思っています。
しかしその進歩の陰には、残念ながら命を繋ぐことが出来なかった女性たちと、その家族の悲しみがあることもまた、決して忘れることはできません。
医学が日進月歩というのは、医学がまだ未成熟だからと言いかえることも出来るでしょう。
西洋医学を否定しているのではありません。
必要な人や必要な場面は多々あります。
しかし、一度目のがん治療とその後遺症を体験して、がん治療について考えた、そして生じた疑問が、いまの取り組みに繋がりました。
メディカルアロマのお仲間で、いつも親しくさせていただいているEさん、Kさんと、人生初のコラージュセラピーWSに参加しました。
コラージュセラピーは、以前Eさんが参加された時のお話を聞いて興味を持っていました。箱庭療法のようなイメージがありましたが、心理療法の一種のようで、どんな展開になるのか楽しみです。
この日の参加者は女性7名で、半分以上の方がリピーターでした。
女子7人が黙々と、山積みの雑誌から目に留まった絵や写真をひたすら切り抜くこと丸々2時間!!
セラピストの先生から、そろそろ貼り付けましょうと促されても、まだ切り抜き足りないくらい、あっと言う間の時間でした。
この日私が気になったのは、グリーンと赤のもの、それに樹木や植物、動物、靴、地図などでした。自転車を探していましたがしっくりくるものと出会えず、きっとこの日はそういう流れだったのでしょう。
さて、いよいよ台紙に貼り付けていきます。
この日はB5とA4のノートが用意されていました。
貼る場所は表紙でも裏表紙でも、どこでもOK。
向きも、縦でも横でも、見開き一面を大きく使っても、とにかく感じたままに使って良いそうです。
私はA4のノートの表紙に、見開きで上と下、という感じで二面作りました。
表紙はまったく使わずに、中のページに貼る方もいて、人それぞれでとても面白いです。
出来上がったものを先生が解説してくださるのですが、これがとても興味深いのです。
どんなものを選んだか、どこから貼り始めるか、上下左右のどこに何を貼るか。
他にも向き、場所、色、素材などなど、貼ったものだけでなく、切り抜いたのに結局迷って貼れなかったものなど、すべて心理的な意味があるそうです。
この写真が、私の作品です。
美的センスには目をつむるとしても、好きなもの、気になるもの、訳もなく心ひかれたもので埋め尽くされたノートは、この日のありのままの自分をスクラップしたようで、愛おしさを感じます。
他の方の作品もその方らしさが感じられる素敵な仕上がりで、個性豊かでシェアの時間も楽しかったです。
初めてのコラージュセラピーでしたが、感覚を自由に存分に使った作業は癒し効果も得られ、興味深く貴重な体験となりました。