今日はペットのための「アニマルボディートークセッション」の症例をご紹介します。
クライアントさんは、生後7カ月のミニチュアダックスの男の子です(初回セッション当時)。
家に迎えた時からの噛み癖や夜鳴きがあり、怖がりな性格で人の手や声、音など、様々なものに過敏に反応してしまい、飼い主さんの手や足も噛まれて傷やアザが絶えない状況。
このままではわんちゃんも可愛そうだし、すこしでも愛犬の気持ちをわかってあげられたらと、動物のためのボディートークセッションを受けてくださいました。
今回飼い主さんから許可をいただきましたので、セッション内容と、セッション後のわんちゃんの変化をシェアさせていただきます。
<セッションについて>
ボディートークでは体の内臓や組織、細胞、感情面にいたるまで、それぞれが互いにコミュニケーションを取り合って、健康を維持していると考えます。そのコミュニケーション網がストレスなどにより分断すると、体が自らを癒す力=自然治癒力が働かなくなり、その結果として病気や症状、周囲との問題等として表面化するのです。
セッションでは心身複合体の地図、「プロトコールチャート」を用いで潜在意識にアプローチし、アンバランスの要因となっている項目をクライアントさんの体の反応(神経-筋バイオフィードバック)を使って明らかにし、バランスを取りなおしていきます。
◆1回目のセッション
(体の声が知らせてくれた優先項目、これらのバランスをとります)
「生後間もない頃の動物病院での怖い体験」-「触れられることへの恐れ」これらの感情的負担をリリース
「膀胱-(後頭骨-仙骨(尾骨))」-「自己を受容する意識」のバランス
「副チャクラ(前肢)の意識(人生への尻込み)」-「基底チャクラと心臓チャクラに関わる、恐れによる防御の意識」-「胎児期(母犬の胎内)に聞いた人の声(負のエネルギー)の記憶」-「鋭敏な聴覚」、これらをバランス
「心を開くこと」への自分自身の許可
◆2回目のセッション
「外皮系」-「膀胱経絡」のバランスと、初めてワクチン接種した時の恐れが関係する「高音に対する恐れ」-「聴覚」のバランス
「環境(家のテレビ)」-「ストレス反応調整」-「後頭骨ー仙骨(尾骨)」のバランス
「散歩中に犬と出会ったときの怖かった記憶」の負担のリリース
「左前肢」-「手の意識」-「皮膚神経(近づかれることに影響)」のバランス
「体毛から恐れの感情を解放」-「心臓の保護の意識」のバランス
【飼い主さんからのセッション後のご報告】
いつもは夜中に突然吠えたりして何度も目が覚めていましたが、セッション当日と翌日は吠えることもなく朝までグッスリでした。
朝、仕事に出かける時も、リラックスするようになりました。
動物病院でも落ち着いていられました。また、以前ほど手に反応しなくなりました。
音に関しては、1回目のセッションの後は、まだ鳥の声と金属音には反応していました。
その後、夜鳴きは治まり、何かに反応して起きることもなく、ヘソ天で爆睡しています。
しかも、目覚めると私にぴったりくっついていることが増えました。
手術(※)は、大丈夫かなぁ、とギリギリまで悩みましたが、病院に行ってそんな不安が一気に吹き飛びました。先生とスタッフさんの笑顔と、愛犬の落ち着き具合を見て、安心して病院をあとにしました。これもセッションの賜物でしょうか。
(※)2回目のセッション後に去勢手術の予定があり、怖がりのため病院や入院が心的トラウマにるのではないかと、飼い主さんが手術を迷っておられました。
飼い主さんのご相談にもあった、手で触れられることへの恐れや、音に関することなど、セッションを通して体の声が知らせてくれたことを補足します。
母犬が妊娠したのはこのわんちゃん一匹で、帝王切開というかたちで出産のタイミングを迎え、安全な母犬の胎内にひとりでいた時に、急に手が近づいて取り出されたことへのショックと恐怖が、潜在意識に残っていました。
また、母犬が妊娠中に怖い思いをした時(人の声を伴う体験)、母体を通してその恐怖を体験したために、人の声に対する負のエネルギーが体に残っていました。
このような体験で、人の手や声が危険なものだという誤った認識を脳がしてしまうと、実際は危険でない状況でも、過剰な反応を示してしまうことになります。
セッションでは体の声が知らせてくれたこれらのことを脳に伝えることで、脳は人の手や声が危険ではないと理解しなおします。
するとセッション後は、似たような状況にふたたび直面しても、今までのように過剰な反応をする必要がなくなるのです。
心配していた手術も先日無事に終わり、術後も順調だそうです。
セッション前に気になっていたことも、「その後は落ち着いています」との嬉しいご報告をいただいています。
「一緒に幸せになりたいから」といってセッションを受けてくださった飼い主さん。
お互いの幸せのために、ボディートークがそのお手伝いをできれば、何より嬉しいことです。
卵料理。
オムレツ、スクランブルエッグ、目玉焼き、厚焼き玉子、ゆで卵、温泉卵、ポーチドエッグ、etc.
最近はちょっと控えめにしている卵ですが、実は昔から大好きで、旅先のホテルの朝食バイキングで様々な卵料理が並んでいると、スクランブルエッグも食べたいし、目の前で作ってくれるオムレツも美味しそうだし、ポーチドエッグもトーストにのせて食べたいな、などとあれこれ手を延ばしたくなりますが、一番好きなのはゆで卵で、黄身が温まる程度に短時間ボイルしてスプーンですくって食べるか、白身は火が通り、黄身は流れないくらいの半熟卵が好みです。
ゆで加減は「水から茹でて沸騰したら〇〇分」と子どもの頃に教わりましたが、他の事をやりながらだと時間をはかるタイミングを逃すことが多く、半熟に仕上げるつもりが完熟になったり、サンドイッチ用に完熟にするつもりが茹ですぎて黄身のまわりが黒ずんでしまったりと、案外満足に仕上がることが少ないものです。
そこで、海外に出かけたときにゆで卵用の器具を買って帰ったり、情報を収集したりして試した結果たどり着いた究極の茹で方が(大袈裟ですね)、下のふたつの方法です。
これは10年ほど前に料理上手な友人から教わった方法です。
卵の丸い方に安全ピンで穴をあけたら、沸騰した湯にお玉で静かに入れて、タイマーをセットするだけ。
ゆで時間は卵の大きさと黄身のゆで加減と卵の大きさにもよりますが、6~8分を目安に好みで調整します。
ポイントは、卵の尖ったほうではなく、空気が入った気室がある「丸い方」に穴をあけること。
あとはタイマーが知らせてくれるまで別の事ができますし、最初の1~2分、ちょっと転がしてあげると黄身が真ん中にきてくれます。
もうひとつ気に入っている方法は、写真のように卵を立てて台ごと鍋に入れ、水を2センチほど入れて火にかけ、しっかり蓋をして蒸気で蒸しあげるやり方です。
水が少量なのですぐに沸騰して、こちらも時間管理が楽で失敗がありません。
この方法で黄身を真ん中にするために大事なのが、冷蔵庫で保管していた向き(上下)とは逆向きにして鍋に入れることです。
冷蔵庫内で黄身は重みで下の方に沈んでいるので、逆にすると鍋の中でゆっくり落ちてくることになりますが、その途中で火が通って黄身の位置がうまい具合に真ん中に固定される、というわけです。
この方法を知った時は感動で目からウロコ!!
しばらくゆで卵の朝食が続きました(笑)
ちなみに卵の台は、杯を利用したり、アルミホイルで輪っか状のものを作って固定させてもOKです。
たかがゆで卵ですが、シンプルなだけに好みの仕上がりになった時には嬉しいものです。
どちらの方法も楽に上手にできて楽しいです(*^^*)
久しぶりにオペラ「カルメン」を見ました。
今回は劇場で上演される生のオペラではなく、METライブビューイング(のアンコール上映)です。
METライブビューイングというのは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されるオペラが収録・編集され、本公演の翌月には海外へ配信されて映画館などで上映されるというもので、日本にいながらニューヨークの公演をライブ感覚で楽しむことができます。
映像ならではの出演者の細かな表情や手の込んだ衣装、舞台装置などがよく見えるのも面白く、また、幕間に舞台の袖で行われる出演者や指揮者への臨場感あふれるインタビューや、舞台セットを入れ替える様子が収められているのも魅力のひとつです。
カルメンはスペインのセヴィリアを舞台に、自由奔放で魅惑的なジプシーの女"カルメン"と、彼女に魅せられ人生を翻弄される純朴な兵士ドン・ホセの悲しい運命が描かれたオペラです。ビゼーの作品ですが、前奏曲や間奏曲、アリアなど、音楽も大変美しく(有名な曲も多いので)、オペラに馴染みのない人にもお勧めです。
わたしはこの作品が大好きで、DVDも何枚か持っているのですが、一番のお気に入りはアグネス・バルツァとホセ・カレーラスが主演の、1987年のメトロポリタン歌劇場でのライブ収録盤です。
カレーラスは三大テノールのひとりとして有名ですが、バルツァはカルメン歌いとして近年最高のメゾ・ソプラノと言えるでしょう。
このふたり、声質といい演技といい、文句なしのはまり役で、特にバルツァはわたしがカルメンを見るときの基準となっています。
しかし、実際に劇場でオペラを見る際はその基準が高いハードルとなってしまい、見ている時は楽しいのですが、後になると、やっぱりバルツァに軍配……となってしまうのです。
ところが今回のエリーナ・ガランチャとロベルト・アラーニャは大正解。大変素晴らしかったです。
ガランチャのカルメンは若々しくて危険でチャーミング、アラーニャ演じるドン・ホセは、幕が進むほどにその純朴さが際立ち(つまりダメ男すぎてイライラさせられるんですね)、本当に魅力的でどんどん引き込まれる、見ごたえのあるふたりの演技でした。
久しぶりに新鮮な気持ちでカルメンを楽しむことができた大満足のMETライブビューイング。
11月から始まる新シーズンも気になる公演が多々あり、こちらもいまから楽しみです。
<おまけ>
エスカミーリョ役のテディ・タフ・ローズは、当初予定されていた歌手の代役ですが、なんと本番の3時間前に出演依頼されたそうです。
そんな話も幕間のインタビューで紹介されましたが、とても魅力的なエスカミーリョでした。
また、濃いキャラクター満載の登場人物の中で、唯一ホッとする存在のミカエラを演じるのはバルバラ・フリットリですが、いままで見てきた他の歌手が演じるミカエラとは印象が異なり、ちょっと貫禄さえ感じる役作りでした。
その理由もインタビューで語られていて、なるほどと思いました。
その他、カルメンのジプシー仲間のソプラノ、メゾ・ソプラノや、ホセの上官、コーラスなど、すべて素晴らしくて、さすがメトのオペラです!
ちなみにカルメンは、まわりの男を片っ端から魅了して、ドン・ホセの人生をも狂わせてしまうので、オペラの「三大悪女」なんて言われ方もしますが、それは自分の感情に素直に生きただけで、その時々嘘はなく、ただただ心の声に正直だったにすぎないのでしょう。
カルメンの有名なアリア「ハバネラ(恋は野の鳥)」で歌われているように、「あんたが好いてなくても、あたしに好かれたらご用心」なのですね。
バルツァ(左)とガランチャ(右)のハバネラがありましたので、ぜひ。
どちらも素晴らしいです。