ずっと気になっていた映画
『今日もどこかで馬は生まれる』
を観てきました。
私たちがイメージする馬と言えば
競馬で走るサラブレッドではないでしょうか。
サラブレッドは競走馬になるために
人間の計画により交配され誕生します。
この映画は、サラブレッドの誕生(生産)から
生涯を閉じるまでのドキュメンタリー映画です。
競走馬になるために
年間約7,000頭のサラブレッドが生まれ
同数ちかい馬が食肉センターに行きます。
多くが天寿を全うする前に
生涯を終えているのが現状です。
サラブレッドの生涯に関わるのは、
生産者
育成者
馬主
騎手
調教師
厩務員
競馬関係者
競馬ファン
乗馬クラブ
屠畜(食肉センター)
養老牧場
引退馬協会……等々
関係者の多くがサラブレッドの現状に
「割り切るしかない」
「ずっと悩むしかない」
「何が一番いいか、答えはない」
と葛藤しています。
この映画が素晴らしいのは
この中の誰ひとりをも
悪者にしていないところ
ジャッジしていないところです。
馬の置かれた現状に
悲しみや憤りを感じて
原因を探して誰かを責めても
分離や対立を生むだけです。
私自身も19歳で馬と関わり始め、
ブランクを経てまたいま馬に関わっています。
経済動物と言われる馬たちは
犬猫などのペットと異なり
自分の飼育費を稼がないと
命をつなぐことが難しい生き物です。
私は昨日、乗馬クラブで元競走馬に乗り
明日はホースケアをしているクラブで
馬たちのお世話を通して馬と関わります。
彼らの幸せや生きる権利について
私自身も未だ答えに行き着いていません。
私に言えるのは
奇蹟の確率で私の前にいてくれる馬たちに
「いま目の前にいてくれてありがとう」
ということだけです。
そして自分がその時々にできることを
淡々と粛々と続けていこうと思います。
この映画は馬を思う全ての方に
ぜひ見ていただきたいです。
そして感じたことをシェアできたら
嬉しいです。
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