イメージが動物に伝わるという昨日のお話の続きです。
オーストラリアの動物園でのこと。
毎年サイが生まれるのだけれど、
ある月齢になると原因不明で死んでしまう。
それが続いたのでジャッキー先生が依頼を受けてボディートークセッションを行ったそうです。
セッションで明らかになったのは、
バックヤードでの飼育員の会話が、
赤ちゃんサイの死に起因していたというものです。
動物園では飼育頭数の制限から、
生まれた赤ちゃんサイがある程度大きくなると
お母さんサイから引き離して
他の動物園に移さなければなりません。
毎年その時期が近づくと
「どこの動物園へ移そうか?」
バックヤードでしていた会話のイメージを
赤ちゃんサイが感じ取っていました。
お母さんと離れる恐怖や寂しさ。
赤ちゃんサイはそれよりも死を選んだ。
人間ほどに生に執着のない動物なら十分にあり得ることです。
私たちが心に描くイメージが、良くも悪くも彼らに伝わっている。
そのことをしっかり心に留めておきたいですね。
今回も講義やセッションを通して、
動物たちのユニークで深遠な一面を
垣間見ることができました。
なぜ動物たちが私たち人間の暮らしに
寄り添っているのか。
正解のない問いですが、
彼らは自分たちの有り様を通して、
人間がどうあればより調和的でいられるのか、
そのことを教えてくれているように感じます。
動物を通して自分を知る。
だから動物への学びに終わりがないのかもしれません。
ジャッキー先生、
ご一緒くださった皆さま、
ありがとうございました。
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