我が家のキッチンには東に面した小さな窓があります。
この窓辺に、季節の花やお気に入りの小物を飾っています。
ここの最近の住人は、動物の置物と小さな観葉植物です。
このふたつのグリーンのうちの、左のガラスビンのポトス。
実は元々、セッションルームでお客様をお迎えしていたグリーンでした。
綺麗な陶器の鉢で大きく育っていたのですが、今年はじめの大雪の日に室温が下がりすぎてほぼ全滅してしまったのです。
暖かい部屋に避難させておくべきだったと後悔しきりでしたが、その中でたった一葉だけがかろうじて生き残っていました。
その葉を茎の根元から切って水に挿し、なんとか生き延びてほしいと願いながら様子を見ました。
それから1~2か月。
枯れる気配はないものの、根が出る気配も見られず……
そんな瀕死のポトスも春になる頃には根が出始め、夏までには若い三葉が育ちました。
その三葉の親、つまり生き延びてくれた最後の一葉が、今キッチンの窓辺で動物たちに葉陰を作っています。
生き延びてくれて本当によかった。
まさに奇跡のポトスです。
このコーナーに目をやるたびに、その生命力に感動をもらっています。
復活したとはいうものの、まだ油断はできないので、この冬はこの場所で見守ろうと思っています。
しかし奇跡のポトスは私の思いと裏腹に、朝日が差し込むこの一角で、動物たちと築いた新たコミュニティーがすっかり気に入ったようにも見えるのです。