国立科学博物館で開催中の特別展「人体」へ行ってきました。
解剖学の進歩によって人体の構造が明らかになり、科学の発展によりその機能が少しずつ解明されている私たちのからだ。
以前は脳が体の司令塔として全ての臓器を管理していると考えられていましたが、実は各臓器同士が巨大なネットワークを用いてコミュニケーションをとり、身体の恒常性を維持していることが分かってきたそうです。
ボディートークでは、体の各部分が心身複合体というネットワークの中で、臓器、器官、細胞レベルに至るまで、互いにコミュニケーションを取って心身のバランスを保っているという概念の元に施術をしています。
なのでボディートーク施術士にとって近年のこの解明は、ボディートークの概念が科学的に裏付けられた大変嬉しいニュースでした。
それぞれの展示コーナーには心臓や腎臓、肺、消化器など、人間から摘出された臓器の展示もあり、大変勉強になりました。
臓器を提供してくださった方とご家族には心から感謝いたします。
各臓器が細胞レベルで情報を発信し、必要な化学反応を起こしている人体。
細胞が集ってできている私たちの体は、構成要素が影響し合って存在している家族や地域社会、国家、さらには宇宙のようで、まさに人体が小宇宙と言われるのも頷けます。
人体も動物の体も、その機能はとても精巧で、完璧な設計のもとに作り上げられた生命体と言えるでしょう。
科学の進歩で多くのことが解明されましたが、まだ分かっていないことの方が多い人体。
天生の知恵により動き続けている神秘的なからだに感謝すると共に、生かされている奇跡を感じた今日の「人体展」でした。