友人の愛犬が旅立ちました。
19歳と1ヵ月を超える生涯。
犬と暮らす誰もが目標とするような長生きの男の子でした。
食べる事が大好きで、歩行が不自由になった後も旺盛な食欲を見せていたそうですが、旅立ちの10日ほど前から食欲が落ちていったそうです。
飼い主さんはその日、仕事に出ていて昼休みに一時帰宅をした時に最期の時を迎えたそうで、彼女を待っていたかのように腕の中から旅立って行ったそうです。
お出かけが大好きで、一緒にいろんなところに行っていたふたり。
歩けなくなってからも、カートで出掛けて一緒に過ごす時間を大切にしていました。
旅立ちのひと月半ほど前に、その彼に会う機会がありました。
元気にジャーキーを食べる姿を見せてくれましたが、ふたりの間には言葉を超えたコミュニケーションが確かにあり、互いが慈しみ合っているかのような様子は、愛にあふれた美しいものでした。
「悔いがないお世話ができました」
そう旅立ちのご連絡をいただきました。
最後まで自分の意志を持ち、今生の肉体から離れる時期を悟り、準備をして旅立って行く。
彼のその姿勢に神々しささえ感じ、命に種の違いや大小がないことを改めて教わりました。
最期の瞬間までカッコよく生き切った彼と、その日を覚悟しながら無理な延命はせず、そのタイミングを彼に任せて、できるサポートをしてきた飼い主さん。
見送りを終え、肉体を離れてはいるけれど、ふたりはなお共に「いま」を生きているように感じます。
愛犬家にとってふたりは目標であり希望であり、彼らを知っている誰もが、ふたりの友人であることを誇りに思っているでしょう。
おふたりにはお悔みではなく、心からの感謝と敬意を送りたいです。
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ANDO SHOKO (金曜日, 03 3月 2017 23:57)
素敵な言葉で綴ってくださり、
ありがとうございます。
普通に過ごしていると思っていたので、
とても嬉しく思います。
これからも彼の気持ちを大切に、
悔いのない生き方をしていきたいと思います。
Yukari Tanaka (土曜日, 04 3月 2017 14:17)
SHOKOさん
おふたりのことが心に深く響いたので、
僭越ながら載せさせていただきました。
本当に素晴らしい歩みですね。
これからも変わらずおふたりはみんなの励みです。
たくさんの感動をありがとうございます。