迎春

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

年明けいかがお過ごしでしょうか。

東京はあたたかいお正月となり、わんちゃんがお散歩する姿もよく見かけました。

 

わが家の新年は、近所に住む兄夫婦&甥姪たちと総勢8名でお正月のテーブルを囲むのが恒例になっています。

といってもお節料理は年々簡素になり、今では基本の数品を用意する程度で、今年のメインディッシュはついにコロッケとなりました。

煮物などが子どもたちにはあまり受けが良くないというのもあるのですが、母が作るコロッケが彼らの大好物で、晴れて今年のお正月の主役を飾ることになりました。

 

新春、成長した甥姪たちとの会話を楽しんだあとは読書三昧の静かなお正月となりなりました。

  

 

この休みに読みたかったのが、積読状態だった「アウト・オン・ア・リム(シャーリー・マクレーン著)」です。

30年前、輪廻転生や精霊、前世やカルマなど、アメリカの大女優が自身のキャリアを揺るがすやも知れぬ内容を綴ったこの本は、出版後すぐに世界中で大反響を巻き起こしたそうです。

 

日本では山川紘矢、亜希子夫妻の翻訳で出版されています。

今では精神世界の翻訳の第一人者となっている山川夫妻がはじめて手掛けた作品で、シャーリーと同様、山川夫妻にとっても人生の転機となった一冊です。

 

本書の中で「あなたは輪廻転生を信じる?」というやりとりが何度も出てきて、これはストーリーの鍵にもなっているのですが、輪廻転生という概念が、30年前のアメリカでどれだけ物議をかもしたかがこの会話から窺われます。

 

しかしもし私が30年前に読んでいたとして、そのような衝撃を受けただろうかと疑問に思いました。

むしろ、輪廻転生などのタブーを口にする意識や、議論する場面が不自然に目立ってしまい、逆に自分が東洋思想の中で育っているのだという背景的な違いを強く認識させられました。

これらを信じるか否かということではなく、仏教の教えや八百万の神、万物に神(霊)が宿るという思想が日本人に独特の宗教観をもたらしているのだということを、この本を読んで改めて気づかされたように思います。

 

シャーリーはこの続編「ダンシング・イン・ザ・ライト」も書いているので、そちらもぜひ読みたいと思います。

 

山川夫妻の翻訳する本もまた本質的な内容に触れたものばかりで、多くの気づきが得られます。

精神世界の本を読んだことがない人にとっては、難しそうに感じたり、中には怪しげに思う人もいるかもしれませんが決してそんなことはなく、「自分の人生って?」「真実の世界とは?」といったことに少しでも興味があれば、抵抗なく手にすることができるでしょう。

私は「聖なる予言」がきっかけとなり、「アルケミスト」「星の巡礼」と読み進めていきましたが、どれも物語自体が面白くて一気に読んでしまいました。

 

本は一冊読み終えると、そこから興味が広がって読みたい本がどんどん増えてしまいます。

今年は仕事関係の本に偏らずに、その時々ピンときたものを読んでいきたいと思っていますが、積読状態の本もまだまだあるので、その山を低くするのも今年の目標のひとつです。