写真:龍安寺サイトより
前回に引き続き、京都の町歩きです。
日にちが前後しますが京都初日。カンファレンスに合わせて前日入りしていたので、この日は龍安寺まで足を延ばしました。
ここは華やかなスポットではありませんが、京都に来ると訪れたくなる寺院です。
龍安寺は石庭で有名ですが、作庭目的や石の意味などには諸説あり、その謎はいまだに明らかになっていないようです。
わたしは星座の説などがお気に入りで、空想の中で自分が地中にもぐって星に見立てた石を見上げるのが面白く、何時間でも見入ってしまいます。
龍安寺はこの石庭と、方丈の裏手にある光圀からの寄進とされる蹲(つくばい)が有名ですが、境内の大きな池をぐるりと囲む散歩道も美しく、季節ごとの風景を楽しめます。
そして日付は飛んで東京へ帰る日。伊藤若冲展を開催中の相国寺承天閣美術館へ行きました。
若冲生誕300年記念ということで東京でも特別展が開催されていましたが、連日長蛇の列とのニュースに諦めていたところ、京都でも展示があると知り、こちらはすいているだろうと期待して向かいました。
ホテルから美術館まで歩いて20分。
開館時間の10分前に到着すると、待っているのは3名の先客のみでした。午前10時の京都の気温にすでに汗だくですが、来てよかったです。
今回展示の動植彩絵はコロタイプ印刷と呼ばれる世界的にも希少な技術を用いたものだそうですが、作品から伝わる迫力は期待以上で、若冲の天才ぶりがうかがわれました。
また、年に一度公開される相国寺蔵の釈迦三尊像が今回展示されていたのは嬉しい驚きでした。特に普賢菩薩像は以前から一度観てみたい作品だったので、思わぬめぐりあわせに感激です。
さてさて、いよいよ東京へ戻りますが、その前に京都駅で旅の締めくくりに生菓子とお抹茶をいただきました。これにて京都観光終了。
今回10年ぶりの京都でしたが、公私ともに充実の5日間でした。
東京に向かう新幹線の中で早くも次の京都訪問プランを思いめぐらしていましたが、それは町の魅力もさることながら、今回一緒に過ごしたお仲間との楽しい時間があったからこそと、その余韻を味わっていました。
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