昨日参加した漢方勉強会で、鍼灸治療の臨床例が紹介されました。
私自身ドルチェの鍼治療と、人間も含めた日頃の温灸メンテナンスでその効果は実感していましたが、筋骨の損傷、皮膚疾患、癌など(資料をアップできなくてすみません)、鍼と灸による治療効果には驚きの連続でした。
その勉強会でこんなお話がありました。
「昔、日本では各家庭でお灸が使われていたけれど、昭和30年代に国民皆保険が制定されてからは具合が悪くなったら病院へ行くのが普通になり、セルフケアをしなくなった」と。
そういえば、ドルチェに温灸をしていると同居の母が、「おじいちゃんもよく、自分でもぐさ灸をすえていたわね」と言います。
百歳六か月まで生きた長寿の祖母も、旅行に行った翌日には旅疲れを癒すために鍼に通っていました。
「今日は長距離を歩いたから」「冷え込んできたから」「なんとなく頭が重いから」など、本格的に具合が悪くなる前に自分の体は自分でケアをする。
忙しい現代生活では後回しになりがちで、私もついつい疲れをためてしまいますが、病気にならないために未病の段階でセルフケアをする、「養生」という昔の知恵をもっと見習いたいと思いました。
※一枚目の写真の「人中」は犬(猫)の救急時のツボです。
意識を失ったときなどに使いますが、普段はむやみに押さないでくださいね。
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